こんにちは。きらら工房です。
突然ですが、皆さんは世界三大ウール産地をご存じですか?
イタリアのビエラ、イギリスのハダースフィールドと並んで、愛知県の『尾州(びしゅう):西部~岐阜の一部)』が、世界三大ウール産地と呼ばれているそうです。
知らなかった〜
2000年に愛知県名古屋市へ移り住んでから四半世紀・・・家からそう遠くないところに、こんなに魅力的なエリアがあったなんて!
知らなかった〜〜(2回目)
ということで今回は、繊維のまち愛知県一宮市(いちのみやし)で、『尾州(びしゅう)』産の布地の魅力に迫ってきたので、レポートしていきたいと思います!
ゆっくりしていってね〜
「尾州(びしゅう)」とは?

尾州とは、愛知県一宮市を含む尾張西部から岐阜県西濃地域一帯のこと。
木曽川流域の豊かな自然環境に恵まれたこのエリアは、戦後、日本一を誇る繊維の産地として隆盛を極めていたそう。
国産ウール全国シェアNo.1!

現在も、熟練した職人の手によって生み出される尾州産の服地は、なんと全国シェアNo.1!
国内で生産されるウールの約80%が尾州で生まれ、国内外の有名ファッションブランドで高級スーツ生地などとして採用されています!
歴史をさかのぼること明治時代は、綿花の栽培が盛んだったこともあり、尾州エリアには多くの糸屋(いとや)が立ち並んでいます。その影響もあって機屋(はたや)が増えていったんですよ〜と、立ち寄ったショップのお姉さんが教えてくれました。
服織(はとり)神社

この日、まず最初に訪れたのは、服織神社。
「真清田(ますみだ)神社」内にあって、「織物の神様」として人々の信仰を集めています。
服織神社のご祭神は「萬幡豊秋津師比売命(よろずはたとよあきつしひめのみこと)」。
真清田神社のご祭神「天火明命(あめのほあかりのみこと)」の母神で、別名七夕まつりの織姫「棚機姫神(たなばたひめのかみ)」といわれています。

昨今では、七夕伝説より「縁結びの神様」としても人気の神社ということで。

なるほど、そこここに可愛らしいハートモチーフの絵馬?などが結びつけられていました。
ちなみに、真清田神社のご祭神、天火明命は、太陽を神格化したパワフルな神様で、国土開拓・産業守護の神様として人々の信仰を集めています。

占い師のゲッターズ飯田さんがパワースポットとしておすすめしていたことで、こちらも大人気となっているそう。

社務所には、尾州織のお守り(限定販売)も。

街中にありながら、小高く生い茂った木々に囲まれた開放的な境内。朝いちばん、まだ冷んやりとした空気が心地よくて、思わず何度も深呼吸〜
清々しい気持ちになれる空間でした。
Re-TAiL(リテイル)

次に訪れたのは、個性豊かなお店やアトリエが入居する 、Re-TAiL(リテイル)。
1933年築のレトロなビルで、建物の内装も必見!
10:00オープンと同時にインしました!
1〜3F各フロアにある個性豊かなお店では、尾州生地や糸、レースなどを実際に見て、触って、購入できます。

こんな感じで、お値打ち価格の生地たちが所狭しと積み上げられでいました。ほんのわずかなキズなどが原因ではじかれた、訳あり生地もありましたが、素人目にはほとんど気にならないレベル。
もしキズがあったとしても、そこを避けて使えばいいだけですしね?
有名ブランドでも採用されている高品質な生地ばかり。お気に入りに出会えたら、迷わず即決です!
ファンシーヤーンも全国シェアNo.1 !
皆さんは、ファンシーヤーンってご存知ですか?
ファンシーヤーンとは、糸の素材や形状、色、太さなどに工夫を凝らした糸で、意匠糸とも呼ばれています。

糸の途中で太さが変わったり、ねじれていたり、シャギーがついていたりと、見た目や素材の変化を楽しめる「変わり糸」!
太目の針でザクザクと編み上げるだけで可愛い編地になるんですよね〜

窓際には、色とりどりの糸たちがずらり。
時間ができたら、この糸を仕入れてオリヴィエ(※むかーし友人から誕生日プレゼントにもらった木製の手織り機。ここ数年は納戸で眠っている。)で機織りからじっくりとものづくりに没頭するのが夢!
ここ尾州エリアは、ウールだけでなく、このファンシーヤーンも全国シェアNo.1!同じく国産布地の約8割を生産しているとのこと!驚きです。
販売されている布地は、カットクロスが多い印象でしたが、ポーチなどの完成品も展示されていました。華やかな雰囲気は、小物づくりにもぴったり!

尾州さんの布地は、楽天市場などでも購入できます!
お子さんの新入園・新入学に向けて、ジャケットやワンピースなどのお仕立てに挑戦してみるのも楽しそうですね。
館内は撮影OK!

レトロアンティークな雰囲気がすてきな館内には撮影に関する注意事項が。

リテイルでは、時間割の利用料を支払うことで、館内外の撮影ができるそうです。

階段まわりや、

小上がりのステージ、

レトロな椅子の並ぶスペースも。
天気のいい日は小窓から心地よい光が差し込んで、雰囲気のある写真が撮影できそう!

おしゃれなカフェもあり。私が訪れた日は、1Fのレンタルスペースでは11:00〜ハンドメイドマーケットが開催されるとのことで、作家さんたちがいそいそと準備中でした。
この日はまだオープン前で入れないお店も多く、やや不完全燃焼〜。また近々、足を運んでみたいと思っています。
まとめ
繊維のまち一宮。奥が深いですね〜
愛知県では、以前は名古屋市中区の「長者町繊維街」が東京の日本橋横山町、大阪の船場・丼(どぶ)池筋と並んで日本三大繊維問屋街に数えられていたのですが、数年前に役割を終えて組合も解散してしまいました。
まちなみデザイン20選(第4回) 「長者町繊維街」名古屋市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示4.0 国際
好きなエリアだったので、どこか心に穴が空いたようなさみしい気持ちになっていたのですが、名古屋からもほど近い、一宮エリア!
しばらく私は未知なる何かとの出会いを求めて、足繁く通うことになりそうです。

今回は、最近の気ままな散策をつらつらと綴ってみました。
何か少しでも参考になることがあれば嬉しいです。
今日よりも明日が、もっとすてきな1日になりますように☆
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